2008年 12月 31日
よく薬の高さを揶揄して「薬九層倍(くすりくそうばい)」と言います。 製造原価は微々たるものなのに儲けが非常に大きいことから来ています。 しかしよくよく考えれば、 それは新薬を開発するまでにかかったコストや期間までを計算に入れていないからです。 昨日デュラエースがなぜ高いかと言う答えはこれでしょう。 薬ほどの期間や研究をすることはないにせよ 会社の人員を相当割いて設計、試作、データー分析、試験テスト、 さらに海外のトップライダーに乗ってもらって納得してもらえるまでに作り込む。 だいたいこんな過程を踏んで販売にまでに持って行き、 さらに有名なチームにはサポートもする。 この諸々の開発費という先行投資の回収を目的にするために デュラエースの価格というのが決まっているんじゃないでしょうか。 けしてシマノが儲けている価格ではないといえそうです。 ですからデュラエースを買うということは 製造コストよりもシマノの開発費を分担して支払うという意味が濃いといえそう。 しかしそれも真にレースに出る人にとっては、そういうのも含めてナットクでしょう。 勝負しているんですからより良いものへの代償は惜しまないでしょう。 でも趣味でロードに乗っている人が買ってくれるのは シマノのにとってはありがたい旦那さん、カンパしてくれた人になるのかな。 やっぱりレースで勝つための人に提供されているパーツだと思うんですよねぇ それで一般のホビーライダーは105やアルテグラになれば デュラエースより格段に開発費が少なくなっているからお得なわけです。 開発費は数十分の1でしょう。 もちろんシマノが売りたいのはこの辺りになるでしょう。 それからシマノのコンポ5シリーズあるけど 価格的に見ると3つのクラスに分類できることに気づきました。 105とアルテグラ、SORAとティアグラはそれそれ価格が接近していますねー レース用をデュラエース、高級品を105とアルテグラ、一般品をSORAとティアグラ、 と単純化できそう。 新型がもっとも遅れて発売されるTiagraやSORAなどは 先発品(新薬)と効き目(効果)がほとんどかわらない、 患者さんの負担を軽減するジェネリック医薬品みたいなもんでしょうかね。 プラシーボ効果によるところを差し引くと レースに出ない人には気にならないぐらいの違いでしょう。
by anbsakura
| 2008-12-31 22:08
| BICYCLE
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