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2013年 08月 07日
ひとつは複製によってファスト風土化する
ファスト風土が起きる因子はどこにあるのか?を考えてみた。

仮にAという創業のモデル店があったとする。
そしてそれをいくつもコピー&ペーストして
他所の土地にも同じ店をどんどん建てていくのがこういう店舗のスタイルである。
その複製化した建物ばかりがあちこちに目立つようになると
この外来種がこれまであった古くからの街の雰囲気を破壊してしまう。

少し別の喩えをしてみよう。
たとえば全国の有名なお寺とか有名な建造物を
街おこしのためと称し複製した通りを造ったと想像してみたらどうだろう、
ニセモノだらけでその町の歴史の重みも趣もかえって失われることになってしまう。
コピーはホンモノではないという厳然たる価値の違いがある。

ファスト風土と検索すると色々と解説しているので、
言葉を正しく知りたい人はそっちの方を読んだ方がいいかも・・
自分は自己流に書いています。



もうひとつはファスト産業は焼畑農業みたいなものとも感じるところがある。
その場所で利益が無くなりしだい撤退して逃げる経済植民地システムであり
最初からその土地に根付くつもりもない。
いつでも壊す前提で作られているから建物も安普請になり、
プレハブ小屋に毛が生えたようなものになる。
どこでも見る風景であると同時に
とても落ち着きのないザワザワした雰囲気を醸し出す。

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クルマで走るとこういう嫌な風景を飽きるほど見るが、
それに比べると自転車はそういう大通りから逃げるように走れるから
意外とその土地の昔からの静かな風景を発見することができたりします。

これからは観光産業って重要だと思う訳で海外の人も日本の美しいところを見にくる
こうした醜いところを地方自治体はもうちょっと考えないといけないと前から思っている。

by anbsakura | 2013-08-07 20:30


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