2009年 02月 19日
前回のつづき 最初に聞いたのは ■ママチャリのフレームをワンサイズしか作らないのは何故?という質問でしたが まずママチャリという言い方は気に入らなかったみたい、このコトバは使いません。 で、それ以後おいらもシティサイクルと言い直して話しました。 答えは「このシティーサイクルとは主に婦人用なのでサイズが小さい」という説明。 →でも街で見ても婦人専用ではないですよ、一般には男女別なく使っていますと反論したら、 「どうしても需要が無いと難しい」「コストがかかるから。」という説明。 →でも作ってもいないのに需要があるかどうかわからないし、スポーツ車ではあると再質問。 「外国のメーカーは日本だけで売っているわけではないが、シティーサイクルは日本だけ」と回答。 →そこで靴に喩えて、靴のサイズはいくつもあるのに自転車はひとつのサイズはおかしいと質問。 「開発に伝えておきます。」 ■ママチャリのギア比の設定をユーザーの脚力や環境に合わせて用意しないのは何故? これについては「最近はフロントギアを小さくしたり、リアのギアを大きくしたのも売っている。」 とのこと。 →しかしカタログには何の説明もないし、知らなかったですよ。 これでは一般の人はわかりませんが?と聞いたら 「開発に伝えておきます。」 ■27インチではタイヤの種類が選べない。700C規格にすればいいのに、何故しないのか? この説明はトンチンカンな回答でした。 「27インチに比べ700Cは強度が無いんですよ」 →しかしスポーツ自転車に使うくらいだから強度に問題ないのでは? 「学生さんなんかが扱う場合はかなり乱暴に使用しますから。」 →ここで最初の質問の「婦人車ですから」と矛盾している。 「それにこれはメーカーばかりでなく部品メーカーも関係していかないとできない。」 →かさねて29erとかも700Cなんですが?と聞いたところ。 「・・・」どうも29erって知らないみたい。 ■カタログではオプションにカゴなどは載せているのに肝心のタイヤは記載しないのは何故? これについては 「ウチでタイヤを扱っていないのと価格は小売店さんが決めるので載せられない。」 やっぱりですか、これって大きな問題ですよね。 メーカー製でなくてもカタログにライトはキャッツアイ、カゴ類はOGKなど載せている。 ではなぜタイヤは載せないのか。 つまりタイヤは交換工賃とセット売りという昔からの慣習の為なんですね。 タイヤ単品の価格を表示すると工賃がわかってしまう。 タイヤ交換は利益率のいい仕事なので工賃を含めてタイヤ交換したいということである。 タイヤ単価がわかると工賃が高いじゃないかと消費者に思われるから コミコミ価格にしてぼかしているんだと思う。 さらにタイヤがどの程度のランクのものかもお店の裁量でどうにでもなる。 まるで寿司屋の時価みたいなもので、おまかせ状態です。 この慣習が小売店からお客が逃げる要因でもあるとおもう。 とまぁこんな質問をしてみたけど(実際はもう少しやりとりしています) 答えを聞くと質問でなく詰問みたいになってしまった。 どうも相手の担当者はこれまでの会社内常識から抜けだせないでいる。 したがってこれを議論しても噛み合うことはなさそうなので、 「それでは今後もいい自転車を作ってください」と言って電話を切った。 ということなんですが、 どうも永年に渡って変わっていない現場のシステム(考え方)というのは 当事者にとっては当たり前になっていて変えるのは難しいのかもしれない。
by anbsakura
| 2009-02-19 22:22
| BICYCLE
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